「変じゃない芝居」で止まっていませんか?
演技レッスンもずいぶん浸透したように感じます。
(私が始めた当初は「WSってなに?怖い」でした。)
それによって、
台本を読もうとする意識や、
作品の役に立とうとする意識も広がってきたのではないでしょうか。
初めてお芝居をする人でも、
ある程度「違和感のない芝居」ができる人は増えたように思います。
これはとても良いことです。
台本を無視しない。
作品の世界観を壊さない。
相手と会話をする。
どれも役者にとって大切なことです。
ただ、同時に少し気になることもあります。
「変じゃないよね」
「悪くないよね」
「間違っていないよね」
そこで止まってしまう人も増えたのではないか、ということです。
もちろん、間違っていないことは大切です。
台本から大きく外れていたり、作品の邪魔をしていたりする芝居よりは、ずっと良いと思います。
でも、観ている側の記憶に残るのは、
「間違っていなかった」という感覚ではありません。
芝居において、「変じゃない」はとても大切です。
ただ、
それはゴールではなく、
スタート地点なのかもしれません。
まずは台本に寄り添う。
作品の邪魔をしない。
その上で、そこから先に何ができるのか。
「間違っていない芝居」から、
「面白かった芝居」へ。
そこに進むためには、もう一歩先を考える必要があるのかもしれません。
次回は、「台本に寄り添うことは、ゴールではありません」という話をしてみたいと思います。