「変化を止めてしまうもの」 DDstudio

ニュース/コラム

HOME > ニュース/コラム一覧 > 「変化を止めてしまうもの」

「変化を止めてしまうもの」

レッスンをしていると、なかなか変化が起きづらい人に出会うことがあります。
それは、やる気がないからでも、才能がないからでもありません。
ただ、いくつか共通して見える“状態”があります。

ひとつは、やり方が最初から決まっていること。
「芝居はこうやるもの」「自分はこういうタイプ」そんなふうに、
自分の中で形が固まっていると、新しい反応が入りにくくなってしまいます。


もうひとつは、自分にとって違和感のないことしかしない状態です。
レッスンの最初は、まず「気持ち悪くない」ことが大切です。
安心できること、分かることから始める。これはとても大事なことです。


ただ、その場所にずっととどまっていると、変化は起きにくくなります。
少しだけ分からないこと。少しだけ慣れないこと。
そういった“違和感”を、少しずつ普通にしていく時間が必要になります。


レッスンで伝えていたことが、現場に立った瞬間に
「あ、これか」と分かる人も少なくありません。
それは、レッスンが間違っていたわけではなく、
受け取る準備が整ったタイミングが、その場だったというだけのことです。
誰から言われたのか。どんな環境で、どんなタイミングだったのか。
同じ言葉でも、その条件によって届き方は大きく変わります。


人は、周りの人を見ながら、自分の「普通」を少しずつ更新していきます。
自分の当たり前をできるようにしていく作業。
そして、当たり前の範囲そのものを広げていく作業。


この二つを行ったり来たりしながら、
人は少しずつ変化していくのでしょう。