「上手くやろう」としなくていい
お芝居を始めたばかりの頃、
「上手くやらなきゃ」と思ってしまう人はとても多いです。
でも、実はその気持ちが、
お芝居をむずかしくしてしまうことがあります。
上手くやろうとすると、
どうしても「見られている自分」に意識が向いてしまいます。
お客さんの反応が気になる。
カメラを意識してしまう。
自分のイメージとずれていてもそれを優先してしまう。
そうなると、お芝居はちょっとぎこちなくなります。
変な間ができたり、相手を見なくなったり、
目の前のことを無視してしまったり。
では、どうすればいいのか。
答えはとてもシンプルで、
**「集中するポイントを変える」**です。
一番おすすめなのは、
“相手役”に集中すること。
相手は生きていて、毎回ちがう反応をしてくれます。
その変化に素直に反応していれば、
お芝居は自然と動き出します。
大切なのは、
目の前で起きていることに、自分の感情や行動が反応すること。
たとえ台本を読んだときのイメージと違っても、
素直に一度やってみる。
そのあとでゆっくり、
「なぜこの反応が出たんだろう?」
「役の目的や関係を、どう考え直したらいいんだろう?」
と読み解いていけばいいのです。
上手く見せようとしなくていい。
理想の形に合わせようとしなくていい。
まずは、
自分が反応した“今”をそのまま受け入れてみる。
そこから始まるお芝居の方が、
ずっと自然で、ずっと豊かです。
「上手くやろうとしなくていい」
これは初心者だけでなく、
ずっとお芝居を続けていく人にも、大事な考え方です。
まずは、目の前の相手と、今起きていること。
それを大切にしてみてください。