「うけいれる力」のお話
お芝居には、いろんな力が必要ですが、
今日はその中の“うけ入れる力”について、少しだけ。
ふだんの生活では、まわりの人に気をつかったり、
「こうした方がいいかな」って考えたりしながら過ごしていますよね。
でもお芝居の中では、その“いい子の自分”をちょっと横に置いて、
いろんな気持ちを試してみることができるんです。
たとえば、「本当はこう言いたかったな」とか、
「こんなふうに動いてみたい」と思ったことをやってみる。
無理してやらなくても大丈夫。
ちゃんと感じようとしていれば、まずは十分です。
お芝居には、「気持ちを外に出す練習」と
「自分の気持ちに気づく練習」の時間があります。
お芝居をしていると、自分の中にいろんな気持ちがあることに気づきます。
楽しい、悲しい、くやしい、うれしい。
その一つひとつを見つめて、「今こんな気持ちなんだな」と分かってくると、
だんだん役の気持ちも分かってきます。
そして、お芝居は“人と自分のふつうの違い”を知る時間でもあります。
自分にとってのあたりまえが、 だれかにとってはまったく違うこともあります。
大切なのは、「うけ入れること」。
うまくできなくてもいいし、思いどおりにならなくても大丈夫。
まずは、「そう感じたんだな」って受け止めてみる。
それが“うけ入れる力”のはじまりです。 それだけでいいんです。